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ショートエッセイ#62『なぜ野菜は収穫すると腐りやすくなる?』


 今、我が家の家庭菜園が最盛期を迎えている。ナス、ミニトマト、キュウリ、大葉が毎日のように収穫でき、実に賑やかだ。ところで、野菜を収穫していてふと疑問に思ったことがある。たとえばミニトマトはさんさんの太陽光をたっぷり浴びて赤くなる。猛暑日・酷暑日なんのその、高温多湿を味方に付けて真っ赤に仕上がるわけである。ところがそうやって何日も暑い外で育てられたミニトマトであるが、いざ収穫すると事情が変わる。なんと収穫されて以降は高温多湿NGなのである。冷蔵庫や日の当たらないくらい場所に置いておかないと、あっという間に腐ってしまう。実に不思議である。なぜ収穫前には腐らないのか。そしてなぜ収穫後には腐るのか。 

 調べてみたところ、答えは水の循環らしいということがわかった。収穫前の状態は茎を通して葉や根に繋がっており、それらを通して水分が循環している。だから高温多湿でも内部温度が一定に保たれ、鮮度が維持される。ところが収穫されると水分の循環がストップするので、以後は整えられた環境でないと腐ってしまう。茎を通して葉や根に繋がっているかどうか、ただそれだけでこんなにも変わるのである。

 茎を通して葉や根に繋がってさえいれば、野菜は連日の猛暑日でも腐ることなく成長することが出来る。逆に繋がっていないと、その鮮度はもって数日だろう。さて、私たちはどうだろうか。たとえば「自分を省みる」という言い方がある。自分は何者で、何を目標としていて、なぜそれをしているのか。そういったことを考えることである。こうした自己反省は一度やったらOKというわけではないし、「10年前に省みたので大丈夫です!」というわけにもいかない。人は皆、今行うことが将来に繋がる。野菜の水分と一緒で、私たちの意識や姿勢も常に鮮度を保つように循環させる必要がある。

 そして、だから教会の礼拝は週に1度なのである。これは実際に神様からそう命じられた通りである。やってみるとわかるが、この週に1度というのがなかなか絶妙だ。月に一度だと少なすぎて効果が薄い。かといって毎日は面倒くさい。週に1度、教会に行き、自分を見つめなおす。これが私たちの鮮度を新鮮に保つわけである。だから私たちにとって礼拝は茎なのだ。良い茎に繋がって、鮮度の良い人生を歩もう。